産後クライシスとは?育休中の夫から見た夫婦関係

育児

出産直後の期間と育児の期間は、夫婦仲が良い方向に進むかもしくは悪くなって離婚危機まで陥るかの分岐点になります。

一般的には妻側が夫に対し不信感嫌悪感を募らせて起きることではありますが、筆者は男ですので育休中の夫側から見た事例を書いていきます。

ただ、この事例は一言でいえば「夫側の理解不足と余裕のなさ」ゆえの事例になります。世の旦那衆にはこうならないよう気を付ける事例ということで参考になれば幸いです。

産後クライシスとは

出産後に妻が夫に対し愛情を持てなくなることや、むしろ嫌悪感を抱き夫婦仲に亀裂が入ってしまう状態を「産後クライシス」と呼びます。産後クライシスとは、産後に妻が夫に対して一緒にいたくないと強く感じてしまう事です。夫がそう感じる逆も当てはまります。

我が家の場合、里帰りしないですべてを二人でやらねばならない状況です。お互いの実家に頼ることが出来ません。

産後クライシスの原因

それでは原因を書いていきます。

育児のストレス

たった二人で始まった育児、うまくいきません。その毎日うまくいかない子育てのストレスがどんどん蓄積していきます。

赤ちゃんは思った通りに動いてくれません。寝てほしいのにばっちり起きていて、起きてほしいときには寝ています。おむつ替えのタイミングも当たり前ですが「いまはやめておいてくれ」というタイミング(お出かけ直前とか)で起こりえます。

泣く理由も全然わからないときがありますし、暴れて掛け布団が顔にかぶさって「危ない!」ってなってしまう事もあります。そういった事が重なりそれが毎日続くとなるとストレスはたまる一方です。

仕事みたいに土日は休みでリフレッシュできるなんてこともありません。ストレスはたまってたまってたまり続けます。

それが満タンになると些細なことでも引き金になります。引き金がひかれるともう相手が嫌になり信用できなくなり、感情が負のループにはまってしまいます。

マミーブレインであることをわかってはいるものの感情が先に出てしまい、「なんでこんなこともしれくれないんだ!俺はこんなにやっているのに!」と思ってしまうんです。そう思っちゃうと妻の嫌なところしか見えてこなくなってしまいます。そうしてどんどん不信感と嫌悪感が増幅していきます。

睡眠不足

3時間おきのミルク、いつ起きるかわからないおむつ替え、他にもやることはいっぱいで睡眠不足になります。

睡眠不足はすぐにイライラに直結してしまいます。イライラしたまま相手を見ると、「やることおっそいなぁ」「それ俺がやっておくからやらなくていいって言ったじゃん!ほら結局失敗してやること増えたもう!」とイライラが増幅してしまうんです。

家族3人ずっと同じメンツで24時間

家族3人がずーっと顔を突き合わせて生活しています。一人時間なんて作りようがありません。そうなると同じメンツのほかに話したりする人がいないので、人間関係がどんどん変に濃くなってしまい、それ自体がストレスになります。

買い物とかをして店員さんと話したりするのでも全然違う刺激を受けて少し変な濃さが消えるのですが、変に濃くなっていくスピードに対してこの刺激は少なすぎます。心無い言葉をかけてくる人も外の世界にはいますし。

結構自覚ないかもしれないですが、特に男の場合は一人時間がないとストレスになってしまいますからね。

いろんなことが積み重なるとドカーンとなる

時間に追われ家事育児とかの繰り返しを昼も夜もやっていると、曜日の感覚もなくなってきます。自分の時間なんてありませんし、どんどんイライラして心が荒れてきます。肉体的な疲労もたまっていきます。

心と余裕がなくなると許容出来てたことも出来なくなるのです。ほんの些細な時間の遅れや、言い間違え、物忘れ、、やるといっていた育児の担当する部分のやり忘れ、それらが許せなくなってしまう思考回路になってしまいました。

産後クライシスを改善するために

そんな折、「なんでそんないつも怒ってるの?怖いよ」という妻の言葉で我に返りました。「本当だ、ずっと俺は怒ってるじゃん。本当は子供が生まれて家族3人水入らずの時間を過ごしている幸せなはずなのに、なんか変だ」と、ようやく気づきました。

イライラせず幸せであるはずの時間を過ごすために、以下の3つを心得るようにしました。

感謝の心を忘れない

今があるのは命がけで出産してくれた妻のおかげであるという事です。そんな妻に対して感謝こそすれイライラするなんて気の毒です。「出産を頑張ってくれてありがとう」の心を忘れないようにしています。

子供に対しても「生まれてきてくれてありがとう」の気持ちを忘れずに育児に臨みます。

初心を忘れない

子供を授かったことがわかったとき、そして妻が出産したときに、間違いなく「子と妻を第一に、この二人の為に頑張る」と誓いました。

それを片時も忘れずにいなければならないと強く自覚しました。

自分の機嫌を取る方法を用意する

とはいえ、自分自身も人間ですからどうしてもイライラしてしまうときがあります。そんな時は自分の機嫌をとって妻や子に八つ当たりしないようにしております。

甘いものを食べてほっこりしたり、炭酸水飲んでしゃっきりしたり、子供と一緒にお散歩して季節を感じたりです。小さな気晴らしを積み重ねて、少しずつストレスが積み重ならないよう努めています。

さいごに

せっかく育児休暇をとっているのにピリピリしてはもったいないです。貴重な家族3人の時間を幸せに過ごしたいと思います。

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